事実は存在しない。存在するのは解釈だけ

 「百音ちゃん、事実というものは存在しません。存在するのは解釈だけです。」

 「ぼくと百音ちゃんは血がつながっていない。他にもたくさんの事情があって、これからぼくたちのことをいろいろと言う人がいるかもしれない。でもそれはその人たちの解釈であり、ぼくと百音ちゃんがなんであるかは、ぼくと百音ちゃんが決めればいい。」

 小説『わたしの美しい庭』の言葉です。

 たしかに、同じ事実を経験したとしても、その事実の解釈により、その事実は、それぞれの人にとって大きな違いを生み出します。

 事実は存在しない。存在するのは解釈だけ。

 このように考えることで、私の中で色々な出来事が腑に落ちました。