人は助けた相手を好きになる

 ラブコメや恋愛映画の王道は、大嫌いから大好きに変わる心です。

 もう1つは、助けていた相手のことを好きになる心です。

 人は、助けてもらった人のことを好きになると思われがちですが、それと同じ位に助けた相手のことを好きになります。

 これは、脳が認知的不協和の解消をすることが起因しています。

 助けたという事実は変わらない為、「私が助けたあの人はいい人に違いない。」と脳が認知的不協和の解消を自然と図るのです。

 人は矛盾する出来事が生じると、その矛盾から生じる不快感を解消する方向に動きます。

 認知的不協和の解消をしていくことで、人は助けた相手のことをいつの間にか好きになっているのです。

 たまに、「弱い部分を見せることがプラスになる。」と言われますが、これも弱い部分を見せることで、助けてもらい、助けた相手の認知的不協和を誘うという意味では非常に効果的です。

 人は助けた相手を好きになるという意外な事実を把握しておくことで、恋愛だけではなく、仕事や人生においても、好転のきっかけを作ることが出来るかもしれません。