「人生には、停滞する時間というのがどうしても来る。目標に届かず空回り。かといって逃げたくても、逃げられない。拘束されたまま、ただ息をするだけ。」
『不滅のあなたへ』の一説です。
私は、10代後半から20代中盤にかけて、まさに上記の一説のような心境でした。
目標に届かず空回りし、その狭い世界から逃げたくても逃げられないような心持ちでした。
勉強したり、読書したり、朝から晩まで働いたり、海外に旅行に行ったりしたのも、そのような現実から必死に自分を保とうとしていたからかもしれません。
土方歳三が京都に向けて旅立ったのは29歳でした。
その後、京都に新選組を結成する事になりますが、それまでの土方は仕事もしないゴロツキで、家ではお荷物的な存在でした。
坂本龍馬が、時代の表舞台に現れたのは薩長同盟です。
薩長同盟の時、龍馬は30歳です。
それまでの龍馬は、地元の友人達とは考え方の違いで決別し、江戸や神戸、長崎等を旅し、少しずつ仲間が増えてはきたものの、何者でもない風来坊でした。
大学生の頃『燃えよ剣』や『竜馬がゆく』等を読み、土方や龍馬でさえ、10代後半から20代にかけて何者でもなかったという事実を知り、どこか安堵した気持ちになった事を覚えています。
その閉塞感や孤独感が、土方や龍馬を一角の人物に育てたと、私は感じています。
『不滅のあなたへ』の一説通り、人生には停滞する時間が必ず訪れます。
そういった時には、収穫を急がない事が賢明です。
いつか来る収穫の時の為に、種を蒔き続けましょう。
その種の種類や量が多い程、収穫出来る可能性が高まります。