人質解放から日本と世界を考える

 安田さんの人質解放に対して、擁護や批判が様々あります。
 国には、国民を人質にとられた場合、救出の義務が生じます。
 しかし、日本は外国に行き、特殊部隊を発動させたり、飛行機を飛ばし制空権を奪うこともできません。
 9条を変え、このような場合のみ自国の軍を発動させることができるようにすることも一つの案だと思います。
 それができないのであれば、民間軍事会社と契約をすることも一つの案です。
 今回の人質解放を安田さんに対する擁護や批判だけで終わらせるのではなく、日本の対テロ対策として考える機会にするべきではないでしょうか。
 また私は、なぜカタールやトルコが身代金を支払ったのか考えました。
 2つ理由があると思います。
 1つ目は、カタールもトルコも戦争に参加せざるを得ない地政学的位置にあります。
 そのため、自国を守るためテロリストの力も必要な状況です。
 直接テロリストを支援することはできないため、身代金という形でテロリストを支援しているのではないかという考えです。
 2つ目は、カタール特にトルコの世界的な地位向上のためです。
 7、8月のトルコショック以来以前トルコリラの市場価値は低下してままであり、アメリカ等との貿易戦争も継続しています。
 サウジアラビアジャーナリスト殺害後、安田さんの解放はトルコにとって地位向上のための絶好のタイミングでした。
 世界の非難をサウジアラビアにもっていくことができます。
 人質解放から日本の対テロ対策や世界情勢等が見えてきます。