「やれるかキミに…偉大なる航路(グランドライン)は、まだまだキミらの想像を遥かに凌ぐぞ。敵も強い。キミにこの強固な海を支配できるか?」
「支配なんかしねェよ。この海で一番自由な奴が海賊王だ。」
『ONEPIECE』シルバーズ・レイリーとルフィの会話です。
現代は自由な働き方を、求める人が多いです。
私も、その1人であり、この傾向自体は素晴らしいものであると思いますが、多くの人が自由の本当の意味を理解していないように感じます。
自由というのは実はとても厳しく、難しいものです。
たとえば、あなたが起業をして、仕事の時間も、給料も、どのような仕事をするかも全て自分で決める事が出来たとします。
これを聞くと羨ましいと感じるかもしれませんが、実は、多くの人にとって、これは苦行となります。
学校や会社のような組織の中にいる時には、何をすればいいのか、何をしてはいけないのかが決められています。
そのような世界の中では、それに従っていれば大きな問題にはなりません。
起業をして、やってもいい事とやってはいけない事の線引きがルールとして与えられていない以上、自分の中でその線引きを持たなければなりません。
その線引きを、どのような事に対しても持たなければならないという事は、想像以上に大変な事です。
自由の数だけ、責任があるという言葉がありますが、正にその通りであると思います。
フランス革命後の失敗然り、自由とは実は何よりも厳しく、私達の前に立ちはだかる壁でもあるのです。
自由は何の犠牲もなく手に入る程、簡単なものではありません。