昨日、安倍さんが辞任を発表しました。日本に敵がいないと思わせた安倍内閣は、思わぬ形で終焉となりました。
その影響で、順調であった今週の為替・株価ともに、一気に下降してしまいました。
日本人は、亡くなったり、辞任したりすると、急に態度を変え、「あの人は頑張った。」「すごい人だった。」等と急に賛辞を贈り出す人が多いです。
そういう人程、普段その対象者に関心等はなく、多くの人に同調し、悪口ばかり言っているものと相場は決まっています。
私は、亡くなったり、辞任したりしても、きちんと実績を評価するべきであり、改善すべき点はきちんと指摘をすることが大切であると感じています。
さて、安倍さんですが、第一次安倍内閣同様、病気を原因とする辞任となりました。安倍さんは、本音で言えば経済ではなく、憲法改正をしたい人です。
しかし、最初の内閣での失敗を踏まえ、実績を作ることがまず先決と割り切り、経済を優先した施策を進めてきました。経済も回復に向かい、大枠では成功したと評価出来るでしょう。コロナウイルスのような経済危機は、自然の摂理であり、安倍さんの問題ではありません。
安倍さんは、まだ65歳です。人生100年時代を謳うのであれば、まだまだ働き盛りであるとともに、今後は病気を持ちながら仕事をすることも当たり前になると思われます。
働き方改革を推し進める中、自らが働き過ぎた安倍さんは、そのモデルになることが出来るのではないでしょうか。
「人間万事塞翁が馬」
人生における幸不幸は、予測しがたいものです。幸福が不幸に、不幸が幸福に、いつ転じるのかわかりません。それであれば、安易にその時の幸不幸に一喜一憂するべきではないのかもしれません。