仕事への情熱は、自分が注いだリソースの量に比例する

 「好きなことを仕事に。」と並んでよく聞かれるのが「仕事に情熱を。」というアドバイスです。

 私自身も、学生の頃から現在に至るまで、様々な人や場所から、両者の話を耳にしたり、直接アドバイスされたこともあります。

 誰の中にも仕事への熱い思いが眠っており、あとはその情熱に火をつける仕事に就けばいいというものです。

 もちろん、これには科学的なデータ等なく、幻想です。

 天職とは、どこか別のところにあるもではなく、自分の中で養っていくものです。

 多数の起業家に「今の仕事をどれだけ天職と感じているか?」を尋ね、「仕事に投入している努力の量」や「毎日どれだけワクワクして働いているか?」等といったポイントをチェックしました。

 その結果わかったのは。次のような事実です。

 「今の仕事に対する情熱の量は、前の週に注いだ努力の量に比例していた。」「過去に注いだ努力の量が多くなる程、現時点での情熱の量も増加していた。」

 被験者の中で、最初から自分の仕事を天職であると感じていた人は、ほとんどいませんでした。

 最初のうちは何となく始めた仕事が、それに努力を注ぎ込むうちに情熱が高まり、天職に変化した人がほとんどでした。

 たしかに、ジョブズが好きを仕事にしていたら彼はスピリチャルの指導者になっていましたし、ゴッホは聖職者、ナポレオンは小説家、ココシャネルは歌手になっており、彼ら、彼女らが、その後の輝かしい功績を残すことはありませんでした。

 仕事の種類や内容は、あなたが満足できる仕事探しに、ほとんど影響を与えないのかもしれません。

 逆に表現すれば、どのような仕事であろうが、あなたにとっての天職になり得ます。