仕事を生産的なものにするには、成果すなわち仕事のアウトプットを中心に考えなければならない。技能、情報、知識は道具にすぎない

 「やった方が早い。」

 『宇宙兄弟』新たな訓練の為に分厚い説明書が配られ、各クルーが読んでいる中、日々人が言った言葉です。

 

 世の中の仕事は、インプット仕事とアウトプット仕事に分ける事が出来ます。

 インプット仕事とは、他者からの指示を忠実に実行する事です。

 日本の学校、会社で行われている事のほとんどがインプットです。

 高度経済成長やバブルの時代には、上司の指示を文句を言わずに実践する社員が望まれていました。

 

 しかし、言われた事をそのまま実行する能力において、人はAIに適いません。

 インプットのみで対応出来る仕事は、徐々にAIに奪われていきます。

 

 これに対し、アウトプット仕事では、自ら考え、アイデアを出し、仕事を工夫し、発展させていく事が求められます。

 0から1を生み出していく事が、アウトプット仕事です。

 また、アウトプットは、自分の考えを明確にする為のトレーニングにも活用出来ます。

 アウトプットとは、話す・書く・行動する事です。

 言葉に出す事で思考は進み、言葉を書く事で自身の考えに気付き、行動する事で考えが良かったのか悪かったのかが明確になります。

 

 たとえば、私は確定申告の医療費控除の額が、書類作成を進めていく中で、予想よりも少ない事に気付き、その理由がわからずにモヤモヤしていました。

 インターネットでどれだけ調べても、書籍をどれだけ調べても、私が求める答えは記されていませんでした。

 そのような中、あえてその疑問を話す・書く、疑問の答えを探すという行動というアウトプットを重ねる事で、理由に辿り着く事が出来ました。

 時にアウトプットは、インターネットや書籍を上回る効果を発揮します。

 アウトプットを重ねる事で、点を線として繋げる事が出来、その知識が生きた知識となっていきます。

 

 何か難しい問題や課題にぶつかった時、その場で考え続けるのではなく、話す・書く・行動するのアウトプットをする事をお勧めします。

 思わぬ解決が図れるかもしれません。