他人が決めた正しさより、自分が決めた楽しさを貫こう2

 

 「正論は人を傷つける。いつだって。」

 『化物語』阿良々木暦の言葉です。

 

 「他人が決めた正しさよりも、自分が決めた楽しさに従って生きた方がいい」という考えを実践していく為に、大切なポイントが3つあります。

 

 1つ目のポイントは「人は自分の人生をコントロール出来ているという感覚が強ければ強い程、幸せを感じる事が出来る」というものです。

 自分の人生をコントロール出来ている感覚とは、仕事や予定の組み立て・やりたい事・やりたくない事等を自由に選択出来るという事です。

 仕事の幸福度を最も上げる要因は、仕事に対する裁量権にあるという研究結果も出ています。

 たしかに、高い給与を貰えたとしても、常に上司の御機嫌を伺いながら、上司の指示無しでは自分で1つも仕事を進める事が出来ない仕事は、幸福ではありません。

 過去の自分と比較し、現在の自分の方が自由で、色々な事に挑戦出来ているという感覚があるのであれば、あなたの人生は幸福なはずです。

 

 2つ目のポイントは「自分に近い人との人間関係は、幸福感を大きく左右する」というものです。

 大切な人間関係の為であれば、自分の人生のコントロール感を多少犠牲にしても構いません。

 たとえば、赤ちゃんを自宅に迎えた場合、あなたの家での時間はほとんど赤ちゃんの為の時間となってしまいます。

 勉強も、読書も、アニメを観る事もほとんど出来ず、赤ちゃんとのコミュニケーションや抱っこ、ミルク、オムツ交換等に追われます。

 さらに、睡眠もまとまって取る事は夢のようになり、夜中に泣く赤ちゃんに対応しなければならなくなります。

 それでも、自分の人生のコントロール感を多少犠牲にしても、大切な人との人間関係は、あなたの人生の幸福感を大きく左右します。

 逆に言えば、どうでもいいような人間関係の為に犠牲にしてもいい自由は存在しません。

 

 3つ目のポイントは、健康です。

 健康度が下がる事で、幸福度が大きく下がる事が、様々な研究により証明されています。

 「時折日本の冬のあの冷たい風を思わせる。油断してはすぐ身体の内側が凍ってしまう。無事が当たり前でないと知り、鍛え、補い、管理し、無事を習慣にする」

 『ハイキュー』加藤ルシオの言葉です。

 無事が当たり前でないと知り、鍛え、補い、管理し、無事を習慣にしていきましょう。

 あなたが無事に帰ってくるからこそ、大切な人を守る事が出来るのです。

 

 

 自分の自由を最大限優先すべきですが、大切な人間関係や健康の為にはある程度犠牲にしても構わないというのが私の考えです。

 たとえば、大切な人間関係の為には自分の予定を後回しにすべきですし、健康の為には好みだけでファストフードばかりを食事にする事は避けるべきです。

 このような事を踏まえると、やはり世の中に絶対的に正しい事等存在しないという事を再度理解する事が出来ます。

 他人が決めた正しさではなく、自分が決めた楽しさを貫く。

 これが自分で自分の人生を選ぶという事です。