令和の時代、日本が世界に誇るものは、アニメである

 

 「今更だが夏油の件、君に非はない。憂太がいなくても、アイツは必ず高専(ココ)にきた。」

 「ですかね‥。」

 「それからコレ。」

 「あっ学生証。先生が拾ってくれたんだ。」

 「いや僕じゃない。僕の親友だよ。たった1人のね。」

 

 「この愛が例え呪いのように じんわりとじんわりと このからだ蝕んだとしても 心の奥底から あなたが溢れ出して 求め合って重なり合う その先で僕ら夢と成れ あなたが望むなら この胸を射通して 頼りの無い僕もいつか 何者かに成れたなら 訳もなく 涙が溢れそうな 夜を埋め尽くす 輝く夢と成る 正夢でも逆夢だとしても」

 『劇場版呪術廻戦0』映画のエピローグである五条と乙骨の会話からのエンディング曲『逆夢』です。

 

 『呪術廻戦』を知る人であれば、この物語は、乙骨と里香の物語ではなく、五条と夏油の物語であると理解出来ると思います。

 

 2018年『劇場版夏目友人帳~うつせみに結ぶ』のエピローグからの『remember』を体感し、これ以上のエピローグとエンディング曲はないと涙しました。

 2020年『劇場版鬼滅の刃無限列車編』のエピローグからの『炎』を体感し、これ以上のエピローグとエンディング曲はないと再度涙しました。

 2021年『劇場版呪術廻戦0』のエピローグからの『逆夢』を体感し、これ以上のエピローグとエンディング曲はないと涙が溢れました。

 

 2008年『アイアンマン』から始まったMCUの11年を掛けた『アベンジャーズ』が完成され、『ハリーポッター』『ロードオブザリング』以降世界中を魅了するハリウッド大作は中々出てこない時代が続いています。

 現在映画業界を牽引するのは、アニメ作品です。

 4月公開の『オッドタクシー』5月公開の『五等分の花嫁』『刀剣乱舞』等、今年も映画館を盛り上げるのはアニメ作品になりそうです。

 

 昨日、8月公開の『ONEPIECE FILM RED』謎の少女の正体は、シャンクスの娘である事が明らかになりました。

 『ONEPIECE FILM Z』以来、無理矢理映画を作ったという思いが拭えなかった『ONEPIECE』映画にも、赤髪が絡むとなると期待が膨らんでしまいます。

 振り返れば、声優の凄さを初めて感じたのは『ONEPIECE FILM Z』でした。

 俳優等を声優に起用する事が多い『ONEPIECE』映画の中で、大塚さん演じるZの声が作品のクオリティを高めている事に驚くとともに、それ以降声の魅力に取りつかれています。

 

 2021年12月公開『ヴェノム』主人公エディを演じた声優は『呪術廻戦』宿儺『僕のヒーローアカデミア』イレイザーヘッド等でお馴染みの諏訪部さん。

 2022年1月公開『スパーダーマン』主人公ピーターを演じた声優は『呪術廻戦』虎杖『刀剣乱舞』堀川国広等でお馴染みの榎木さん。

 2022年3月公開『バットマン』主人公ブルースを演じた声優は『PSYCHOPASS』槙島『呪術廻戦』夏油等でお馴染みの櫻井さん。

 アニメでお馴染みの声優が、ハリウッド映画の魅力も底上げしてくれています。

 私は、最近好きな声を聴く為に映画館に足を運んでいます。

 

 昭和の時代、日本が世界に誇るものは電化製品でした。

 平成の時代、日本が世界に誇るものは車でした。

 令和の時代、日本が世界に誇るものはアニメです。