住む家を考える前に、住む場所を考える

 2カ月続けた台風の影響は、人・物に多大な影響を与えました。
 ここで、私が常々感じるのが、賃料には保険料が含まれているということです。
 被害を受ける多くの不動産は、川に近く、水没するような立地であり、また老朽化した建物です。
 今回の被害ばかり取り上げられますが、その立地により、賃料や家の値段等は安くなり、良い思いもしていたことでしょう。
 私は、岐阜、名古屋、静岡等で、生活をしてきました。
 こうした地方都市と比較すると、同条件でも、東京の賃料は2~3倍、都心においては4~5倍程度します。
 私は、この賃料の違いに驚くとともに、疑問を感じていました。
 しかし、最近、賃料には部屋の広さや駅徒歩時間だけではなく、セキュリティや災害に合わない立地、または犯罪や迷惑な人に出くわす確率の低さ等も含まれていると感じてます。これは、保険料です。
 そう考えると、都心の賃料の高さにも納得できます。
 「住む家を考える前に、住む場所を考える。」
 毎年続く災害から、家選びの優先順位を変化させていく必要性を感じます。