「何が間違ってないって?兵士がどれだけ死んだと思ってんだ?」
「ジャン、結果を知った後で、選択をするのは誰でもできる。後でこうすべきだったって言うことは簡単だ。でも…選択する前に、結果を知ることはできないだろ?あの巨人の正体は誰か?何人いるのか?何ができるのか?何を知っているのか?何を知られているのか?」
「わからないよ。いつだって、わからないことだらけだ。でも、時間って流れるし、止まったりしてくれない。結果がわからないのに、選択の時間は必ず来る。結果責任って言葉も知ってる。便利で正しい言葉だと思う。どれだけの成果をあげようと…兵士を無駄死にさせた結果がなくなるわけじゃない。確かに団長は非常で悪い人かもしれない…けど僕は…それでいいと思う。」
「あらゆる展開を想定した結果、仲間の命が危うくなっても、選ばなきゃいけない。100人の仲間の命と壁の中の人類の命を。団長は選んだ。100人の仲間の命を切り捨てることを選んだ。」
「大して長くも生きてないけど、確信してることがあるんだ…何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人はきっと…大事なものを捨てることができる人だ。化け物をも凌ぐ必要に迫られたのなら、人間性をも捨て去ることができる人のことだ。何も捨てることができない人には、何も変えることはできないだろう。」
『進撃の巨人』ジャンとアルミンの会話、そして、アルミンの言葉です。
Aチームの学生には、日記に「自分にとっていま一番大切にしたいことは何か」「その価値に結び付くどんな行動をとったか」を書いて貰いました。
Bチームの学生には、日記に、その日にあった良い出来事を書いて貰いました。
すると、Aチームの学生は、Bチームの学生と比較し、健康状態が良く、精神的にも調子が良くなりました。
我慢してやっていた面倒な事も、自分の価値観に結び付いている事に気付き、ストレスではなくなりました。
「やるか、やらないか」或いは「どっちにするべきか」と判断に迷う時、人は「AかBか」で迷っていると錯覚をします。
しかし、決めているのは、AでもBでもなく、自分自身の価値観なのです。
「自分は現在何を大切にしているのか?」という行動指針さえ明確にしてしまえば、全ての行動に意味が生まれます。
物事を選択するスピードも、上がります。
定期的に、自分が大切にしている事を思い出す時間を作りましょう。
自分の価値観を思い出すと、自信が強まり、周囲の人に対する愛情も深まります。