「エレン…お前はまだ知らないだけだが、それも今にわかるだろう。エルヴィン・スミスに人類の希望である調査兵団が託されている理由がな。」
「リヴァイ兵長が、あれほど信頼してるくらいだからね。」
「それまで、てめぇが生きていればの話だがな…。」
「大して長く生きてないけど、確信してることがあるんだ…。何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人はきっと…大事なものを捨てることができる人だ。化け物をも凌ぐ必要に迫られたのなら、人間性をも捨て去ることができる人のことだ。何も捨てることができない人には、何も変えることはできないだろう。」
『進撃の巨人』リヴァイ班の会話と、アルミンの言葉です。
数ある家康の人生のピンチにおいて、三河一向一揆・三方ヶ原の戦い・伊賀越えは、家康の三大危機と呼ばれています。
仮に家康に「人生で最も辛かった時期は、いつですか?」とインタビューをしたら、私は三河一向一揆と答えるのではないかと想像しています。
その理由は、三河一向一揆が、家康の家臣が敵に回るという、誰が敵なのか味方なのかが、わからない状態の戦いであったからです。
一向宗の徹底的な交戦の後、一向宗から家康に和議の申し出がありました。
あなたが、家康なら和議を受け入れ、一向宗や歯向かった家臣を許しますか?それとも、許さずに滅ぼしますか?
家康は、許すという選択をしました。
その時は許し、日本中に家康の度量の大きさをアピールしました。
しかし、その数カ月後、家康は一向宗に一向宗以外の宗派になるよう命令を出します。
当然、受け入れられない一向宗門徒達は、三河の地、つまり家康の領地から去っていきました。
許すか、許さないの二択ではなく、時間を味方につけ、自分が最も有利になるような選択をしていく。
若き家康は律義者ですが、この選択には往年のたぬき親父の影が見え隠れします。
プーチンは、36時間の停戦を発表しました。
家族とクリスマスを祝う為であると発表をしていますが、36時間ではウクライナからロシアまで帰る事も出来ません。
ゼロコロナ政策を進めていた中国ですが、12月のコロナ感染者は2億4,000万人にまで及ぶとされています。
火葬場の前には、火葬を待つ車による渋滞が生じています。
それにも関わらず、中国政府は1月5日のコロナ感染による死者数を5人と発表しています。
名と実という言葉がありますが、まずは名を取る事が大切です。
大義名分がある方が、人の共感を得られるからです。
そして、多くの国民が名を忘れた頃、実、つまり本音の部分を取りに行く。
家康以降、ビジネスや政治の本質は変わっていません。
鎖国により日本人に最大多数の最大幸福というDNAを刻み込み、ビジネスや政治の本質まで作り上げた家康。
現在の日本に最も影響を与えた人物はと聞かれたら、私は家康と答えます。