何があっても、生まれてきたこの時代を憎まないで。人に褒められなくたって構わない。いつでも笑ってられる強さを忘れないで。生き抜けば、必ず楽しいことがたくさん起こるから

 

 …何があっても、生まれてきたこの時代を憎まないで…

 …人に褒められなくたって構わない。いつでも笑ってられる強さを忘れないで。生き抜けば、必ず楽しいことがたくさん起こるから…

 『ONEPIECE』ベルメールさんの言葉です。

 

 

 正社員として頑張って働き続けていたら、少しずつでも給料が上がるのではないか?

 役職がついたりすれば、今よりも自由に働けるのではないか?

 多くの日本人は、日々、会社の愚痴を言い「仕事が嫌」だと言いながらも、そんな事を期待しているのではないでしょうか?

 

 私の目には、多くの会社員・公務員は、会社の愚痴を言い・仕事が嫌だと言いながらも、自分の会社は良いことをしていると思い込もうとしているように映ります。

 私の会社で作ったものや、私の会社のサービスは、世の中の役に立っている。

 そういう会社で働いている自分も、自分の仕事も、社会にとって必要なものである。

 

 しかし、会社とは綺麗事では成り立ちません。

 競合他社より少しでも早く商品を出したり、安売りをしてシェアを独占しようとしたり、民間企業は競争をするしか生き残る道がありません。

 お客様に対しても、原価がそこまで高くない商品に、金額を上乗せして売りつけて、利益を上げる。これが商売です。

 

 

 

  昭和36年:100円

  令和5年:16,520円

 

 国民年金保険料の違いです。

 昭和40年の時の平均年収が500,000円程度であった事を換算してみても、当時の基準で計算してみると、現在の国民年金保険料は1,000円を下回る額になります。

 ちなみに、昭和36年以前は、年金を払う必要がありませんでした。

 

 その後、人口が増え続けた日本人の給料は「人口ボーナス」に乗っかり、右肩上がりとなり、1987年には現在と同じ4,000,000円となります。

 それでも、昭和62年の税金と社会保険料を併せた負担率は、34%です。

 これが現在の令和5年では、47%になっています。

 つまり、同じ4,000,000円の年収を貰っていても、税金と社会保険料の負担は13%上昇し、物価は2倍以上になっている時代を私達は生きているのです。

 

 

 

 昭和の時代のように、働いているだけで給料が右肩上がりの頃でしたら、バカな上司に嫌な事を言われようが、仕事がキツかろうが、耐える意味はありました。

 しかし、現代の日本では、大多数の人が利益の出ないチキンレースに参加させられ、給料も上がらないという現象が生じています。

 さらに、現在、30代・40代の人々は、上の世代がおいしい思いをしているのを見ている分、不公平感を感じていたり、会社に期待をしてしまっていたりしています。

 

 私の結論は、こうです。

 会社に期待するのは、やめましょう。

 嫌な人が会社にいるのなら、会社を去り、別の会社に転職しましょう。

 

 「自分を1番大切にしてほしい。」

 ここ数年、私が講演等をする時に、必ず最後に伝えるメッセージです。

 

 自分を1番大切にする為に、自分より会社の優先順位を高くする理由等、現代においては1つもありません。