何を話していたかは忘れたとしても、何を感じたかは一生残る

 

 1カ月前の今と同じ時間、相手が話していた内容を覚えていますか?

 多くの人は相手が何を話していたのか等は、あまり覚えていない事が多いです。

 しかし、相手と話していた時、自分がどのような気持ちになったのかは覚えています。

 

 誰かと会って話したけれど、会話の内容は覚えていない。ただ「いい人だった」「嫌な人だった」「楽しかった」等、印象や気持ち、感情等は覚えている。

 誰もが、このような経験があるはずです。

 

 

 話は変わりますが、旅行に行った時の記憶を思い出してみて下さい。

 旅行に行った記憶を思い出そうとしても、旅行のあらゆる場面を思い出す事は中々出来ません。

 旅行の記憶を思い出す場合、旅行に出掛けた最初の場面と旅行の中で最も印象に残った場面を、思い出す人が多いのではないでしょうか。

 人は、何かを思い出す時、最初の場面とその中で最も印象に残った場面を、記憶に強く残すという特性があります。

 

 

 これをプレゼンや講演等に応用してみましょう。

 端的に表現すれば、プレゼンや講演等においても、最初と最も記憶に残してほしい場面だけに力を入れる事が出来れば、人々の記憶に残るという目的を達成する事が出来ます。

 そして、人はこの2つの場面だけを切り取り、相手の印象やプレゼンや講演の評価等を決めています。

 誰も求めていない細かな資料を作成するよりも、上記のような大枠を押さえ、実践していく事が、相手に良い印象を与えたり、プレゼンや講演を成功させる為の鍵となる事を約束します。