大学生の時、教職課程で受けた授業において、驚愕したものがありました。
その教授は、宇宙の話を始めたかたと思えば、急に哲学の話に変わり、また、突然教育の話をする等、聞いている人のこと等、お構いなしに話し続けていました。
理解できたことは、誰もこの人の話は理解できていないが、きっとこの人は理解しているのだろうということくらいでした。
最初30人近くいた受講者は、次の授業では私を含め、3人になっていました。
授業としては、決して褒められたものではないですが、この教授との対話は私にとって、非常に楽しい時間でした。
90分間、1対1で「生活保護」について、語り合ったことは、現在となっては良い思い出です。
この教授は、私の教育実習先の高校にも顔を出してくれました。
私が授業をした後、授業の評価をしてくれるのかと思っていたら、授業で取り上げた「自立」について独自の持論を展開し始め、思わず笑ってしまいました。
自らの価値観とは、かけ離れた人と関係を持つことは、自らの価値観を拡げてくれます。
「常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションをいう。」
アインシュタインの名言を思い出します。