「‥俺もしかすると‥つーか多分バレーあんまり好きじゃないや。」
「‥じゃあ、やめればいいじゃね?別に死なねえ。やめたからってお前が身に付けた強靭な筋肉は簡単には無くならない。お前今バレーは腹いっぱいなのかもな。あんだけガツガツやってりゃな。」
「なんかしんどいなーって時に、光来くんにやめればって言われて、なるほどなーってなってさ。まあ実際やめるってなったらまた色々あるだろうけど、いつでもやめるって思ったら、急に視界が開けたんだよね。もうちょいやってみよってかなって思って何かまだやってる。」
「自分はバレーを好きであるべきと思っていた。兄や姉のように、人生の真ん中にバレーがあってしかるべきと。でも俺は高校(ここ)から先へは進めない。兄弟や光来くんの様にはなれない。」
「俺に強みがあるとするなら、ここにいる皆ほど、バレーも仲間も好きじゃないこと。」
『ハイキュー』昼神と星海の会話、昼神の言葉と脳内言葉です。
生きていれば、誰にでも、苦しみや悩みが訪れます。
仏教の世界では、苦しみの原因は執着にあると語り継がれています。
執着とは、手放せない心。どうしても、こだわってしまう怒りや後悔、欲望等といった思いの数々のことを指します。
もし、あなたがその仕事にこだわっているのなら、辞めてみてもいいのではないでしょうか?
もし、あなたが英語の習得にこだわっているのなら、辞めてみてもいいのではないでしょうか?
もし、あなたが家族との関係に悩んでいるのなら、家族から離れてみてもいいのではないでしょうか?
私は、執着は悪いものではないと考えています。
執着がなければ、成長する事も、成果を出す事も出来ません。
しかし、実際に辞める必要はないものの、昼神のように、いつでもやめるって思うだけで、急に視界は拡がります。
執着との上手な付き合い方が、心を平穏に保つ上での有効な方法であると考えます。