「あの攻撃ホント嫌だよねー。」
「でも、昼神さんはいっつも冷静ですよね。」
「力を抜くことを覚えたからかなあ。」
「なんかしんどいなーって時に、光来君にやめればって言われて、なるほどーってなってさ。まあ実際やめるってなったら、また色々あるだろうけど、いつでもやめるって思ったら、急に視界が開けたんだよね。もうちょいやってみようかなって思って、何かまだやってる。」
「自分はバレーを好きであるべきと思っていた。兄や姉のように、人生の真ん中にバレーがあってしかるべきと。でも俺は高校(ここ)から先へは進めない。兄弟や光来君の様にはなれない。俺に強みがあるとするなら、ここにいる皆ほど、バレーも仲間も好きじゃないこと。」
『ハイキュー』昼神の言葉です。
2月3日は、昼神の誕生日でした。
ハイキューグッズの売れ行きが好調な影響か、今年は昼神や国見等、これまでバースデイグッズにならなかったキャラクターも、バースデイグッズが販売されています。
オックスフォード大学が行った研究では、好きを仕事にする人よりも、仕事は仕事と割り切って仕事をしている人の方が、仕事の上達が早く、仕事の継続期間も長いという結果が出ています。
仮に、好きな仕事に就けたとしても、最初のうちは喜びを感じられるかもしれませんが、現実はそんなに甘くありません。
どんなに好きな仕事でも、顧客のクレーム対応やサービス残業、職場内の人間関係等、面倒な事は必ず生じます。
すると、好きな事を仕事にしていた人程「本当はこの仕事が好きではないのかもしれない。」「本当はこの仕事に向いていないのかもしれない。」等という疑念に取りつかれ、モチベーションは大きく低下します。
結果として、安定したスキルは身につかず、離職率も高くなります。
『ハイキュー』の奥深い所の1つは、昼神のようなキャラクターの存在にあります。
誰もが、好きという理由だけで、バレーをしているわけではありません。
そして、それは私達の社会そのものに当てはまります。
好きではないは、強みにもなります。