俺は‥俺以外の人間なんて知らなかったよ。こんな世界、知らなかったよ。俺の日常を壊してくれて、ありがとう。俺とこれからを望んでくれて、ありがとう

 

 …学校って、難しいな…

 …時々、ふと思う。この輪の中で、俺は、ちゃんと出来ているんだろうか?…

 『ホリミヤ』宮村の脳内言葉です。

 

 

 

 ハーバード大学の研究を始め、度重なる研究の結果、幸せな人々に見られる共通点は「良好な人間関係」である事が明らかになっています。

 「家族・友人・隣人等に値段をつける」という経済学の研究によると「良好な人間関係」により得られる幸福の価値は、年間1,800万円になるという結果が出ています。

 

 その一方「孤独」によって「鬱病」を発症する事は「鬱病」により「孤独」を発症する事より、さらに多く、孤独感を感じる割合が50%から65%に上昇すると「鬱病」になる確率が8倍にまでなるという結果を出している研究もあります。

 「孤独」は「鬱病」だけでなく「心臓疾患」「脳梗塞」「認知症」等、ほぼ全ての病気の発症率増加と関連しています。

 

 カリフォルニア大学で9,000人を対象とした研究では「良好な人間関係」は寿命を10年延ばす事が、明らかになっています。

 「良好な人間関係」は、人の健康と寿命を予測する上で「遺伝」に次いで重要なのです。

 

 

 

 1800年代以前には「孤独」という概念は存在していなかったと言ったら、驚くでしょうか?

 人類史でみていくと「孤独」は、比較的新しい現象であり、言葉としても、経験としても、人類は「孤独」に対して、まだ免疫が出来ていません。

 

 1800年代以前までは「孤独」という概念はなかったものの「1人でいる」という意味はあり「1人でいる事」には否定的な意味は伴っていませんでした。

 「1人でいる事」は、人々が「自分自身の時間が必要」「全てから離れたい」等という時に、求められるものです。

 私達には、充電をしたり、人生と向き合ったり、頭の中をリセットする為に、1人の時間が必要です。

 

 

 創造的な大躍進にも「1人でいる事」が欠かせません。

 ニュートンが「万有引力の法則」を発見したのは、1665年に故郷ウールズソープに籠っていた時でした。

 アインシュタインは、毎日森の中を1人で散歩する事を欠かしませんでした。

 ピカソは「大いなる孤独なくして、本格的な仕事は成し遂げられない」と主張しています。

 

 人類史の中で、人々は、人との交流と1人で過ごす時間のバランスを保ちながら、生活をしていました。

 

 

 

 しかし、最近、私達人類は「1人でいる事」に対して、ネガティブなイメージを持つようになっています。

 でも、想像してみて下さい。

 「1人で心地よく長時間過ごす事が出来る人」と「1人でいるのが耐えられない人」では、どちらが成熟した大人であると感じますか?

 

 

 「1人でいる事は、良い事なのか?悪い事なのか?」

 実は、上記の考えこそが、私達が犯している過ちの根源なのです。

 問い自体が、間違っているのです。

 

 「孤独」は、実際に1人でいるかどうかとは関係がありません。

 この続きは、また明日。

 

 

 

 …大丈夫。10年前の自分に、そう言ってあげたい…

 『ホリミヤ』宮村の脳内言葉です。