「千石、俺は金が好きだ。なぜかと言えば、金はすべての代わりになるからだ。ありとあらゆるものの代用品になる、オールマイティカードだからだ。物も買える。命も買える。人も買える。心も買える。幸せも買える。夢も買えるーとても大切なもので、そしてその上で、かけがえのないものではないから、好きだ。」
『化物語』貝木泥舟の言葉です。
私は、節約をしても、お金持ちにはなれないと考えています。
もちろん、無駄に高いお金を支払ったり、必要のない物にお金を支払う必要はありません。
しかし、お金持ちになると考えた場合に、まずすべきなのは節約なのでしょうか?
私は、自分が価値があると判断したものには、きちんとお金を支払うべきであると考えています。
たとえば、本屋で立ち読みした本の内容はあまり記憶していなくても、購入をした本の内容はよく記憶していたりします。
あなたの人生を変えた本は立ち読みした本ではなく、購入した本であるはずです。
これは、自身が価値があると判断し、本を購入した上で「支払ったお金の分を回収しよう。」と本気で本を読むからです。
私は、古本屋があまり好きではないのですが、その理由は古本屋には「お金を支払わずに、本を読んでやろう。」という人達が多い為です。
実際、本に書かれている事の90%以上は以前に何度も書かれている事の塗り合わせだったりします。
その為、本自体の価値は殆ど大差なく、読む側の「支払ったお金の分を回収しよう。」という努力次第で、その本の価値が変わると私は考えています。
そして、お金は貯めるものではなく、挑戦する時に動かせる為に持っておくべきものです。
貝木の言葉通り、お金はとても大切なものですが、かけがえのないものでありません。
「この1万円札だけは、譲れない。」等と考え、財布に大切に保管している人は、ほとんどいないでしょう。
お金に対する正しいマインドを持つ事は、人生という長い舞台を演じる時に、マストなスキルであると感じています。