俺は俺が弱い事をとうの昔にしっている

 

 「うめー。なんかこう‥熟練感ありますよね。星海さん‥。」

 「中学ではずっと控えだったけどね。」

 「星海さんスか?」

 「うん。光来くんは、大器晩成チビだからね。」

 

 

 「兄ちゃんも、父ちゃんもでかいのにっ何でおれだけ小さいのっ?」

 「えー何だろ。‥遺伝?」

 「‥。」

 「じいちゃんが小さいもんなー。いやその前に私が小っちゃいわ。」

 「‥。」

 「小さいと何でヤだ?」

 「‥大きいやつに勝てないから。」

 「小さいから勝てない?勝つ方法は1つも無い?」

 

 「知ってる?大きくなる方法は多分無いけど、強くなる方法はたくさんあるよ。‥この話、光来にしかしていないから、今なら光来が強いに一番乗りだね。」

 『ハイキュー』鴎台高校後輩と昼神の会話と、星海光来(光来くん)と母ちゃんの会話です。

 

 

 4月16日は、光来くんの誕生日でした。

 『ハイキュー』人気再燃により、グッズの生産量を増やした為か、珍しく店舗やオンラインショップでも、グッズが残っており、ゆっくりと商品を見る事が出来ました。

 仕事や人生の途中、行き詰まると感じる経験は、誰もが通る道です。

 その時は、視野を拡げてみる事が有効です。

 学校という組織も、会社という組織も、あなたが住んでいる街も、日本や世界から見たら、狭い世界の1つでしかありません。

 光来くん母ちゃんの言う通り、学校や会社、住んでいる街を変える事は出来なくても、あなたが強くなる方法は、たくさんあります。

 

 「‥俺は、中学でも、高校でも、県内ではそこそこ通用していたと思っています。エースっていう自覚もありました。でも、全国で上へ行けば行くほど、相手はより大きく・より速く・より賢かった。俺は、小さい代わりに技術で勝負するんだって思ってました。でも、小さかろうが、大きかろうが、技術を磨いた奴が技術を持っている。世界は平等じゃなくて、平等だ。それを星海(あいつ)はとっくに、」

 

 「相変わらず全部上手いなあ。光来くん。」

 「練習してるからな。」

 「知ってる。」

 

 「自分より、大きいものや強いものに出会って初めて、自分は小さく弱いと自覚する。」

 「俺は、俺が弱い事をとうの昔にしっている。」

 元祖小さな巨人宇内の言葉と、昼神の光来くんの会話、光来くんの言葉です。

 

 仕事でも、勉強でも、人生でも、まずは自分を知る、つまりは自分の弱さを知る所から始める事が、方向性を間違えない為に有効な方法です。