「ー俺達は、血液だ。滞り無く流れろ。酸素を回せ。脳が正常に働くために。」
『ハイキュー』音駒高校の試合前のいつもの言葉です。
大人になってからの勉強では、学生時代のように、ただ暗記する勉強では試験に合格する事は出来ません。
大人の勉強法にとって、大切な事は2つあります。
最も大切な事は、脳のルールに従う事です。
2つ目は、脳にとって良い環境を与える事です。
まずは、脳の特性を知る事が必要です。
脳はとても繊細で複雑な器官でありながら、実は、とても単純という一面も併せ持っています。
脳の性格としては、基本怠け者・やれば出来る・要領が良い・好きな事には研究熱心・飽き性・正直者・御褒美大好き・すぐ影響を受ける(洗脳されやすい)等が挙げられます。
基本怠け者で、好きな事ばかりやりたがるけれど、飽きっぽく、御褒美が用意されるとわかると頑張れるーこれが脳の本質的な性格で、この性格はあなただけではなく、誰にでも共通する部分です。
この基本的な性格をベースに、それまで過ごしてきた環境や職業・人生経験、さらには脳の活かし方により、脳は個性的に成長していきます。
脳が個性的になっていくのは、30歳以降である事が最新の研究で証明されています。
就職・転職・結婚等、ライフステージの変化に富み、新しい刺激をたくさん浴びるこの時期に、脳は急成長をします。
そして、30代以降も活かし方次第で、脳は死ぬまで成長を続ける事が出来ます。
脳は、社会の構図そのものです。
脳には、1,000億個以上の数の神経細胞がありますが、その神経細胞は、得意分野ごとに集団を形成し、脳の中に拠点を作っています。
会社で例えるならば、社長がいて、取締役や秘書がいて、営業等の部署に分かれているイメージです。
以前、脳の成長とは、脳細胞を増やす事ではなく、脳細胞同士のネットワークを構築する事と表現しました。
大人になってからの勉強法では、得意分野ごとに分かれた各脳細胞同士を繋げていく事が、キーとなっていきます。
この続きは、また後程。