僕が僕であるために勝ち続けなければならない

 中学生の頃、尾崎豊が好きで、よく聴いていました。

 尾崎の曲に、『僕が僕であるために』という曲があります。

 その曲の歌詞に、「僕が僕であるために勝ち続けなければならない」という歌詞があります。

 ちょうどその頃、『世界に1つだけの花』が流行っており、「元々特別なオンリーワン」等という歌詞が重宝されていました。今考えれば、オンリーワンというのは、圧倒的なナンバー1のことを言うのに、何を甘いことを言っているのかとツッコミたくなりますが・・・。

 社会に対する違和感や窮屈な毎日からの閉塞間等、様々な気持ちが蠢く中、尾崎の「僕が僕であるために勝ち続けなければならない」という歌詞は、本当のことを言っていると感じたことを鮮明に覚えています。

 日本は社会保障や本音を言わない空気等で、誤魔化されていますが、自分であり続けるためには勝ち続けなければなりません。

 『弱虫ペダル』の御堂筋がレースに敗れ、「自分には価値がない。」とレース途中にも関わらず、自宅に帰ろうとしたシーンを観ながら、「僕が僕であるために勝ち続けなければならない」という歌詞が頭を過ぎりました。

 歌やアニメは、哲学でもあります。