消費者がどんな物を欲しがっているかアンケート等を実施しても、本音を聞きだすことはできません。
欲しくもない商品を目の前にしても、「こんな物はいらないよ。」と言う人はほとんどいないからです。
では、どうすればいいか?スパイを使えばいいのです。
リコー三菱グループの創始者である市村清は、女子大生をスパイとして雇用し、市場調査を行います。
女子大生をトイレに派遣し、そこでどのような会話をしているのか調査させました。
本音を知りたいのであれば、相手が警戒していない状況において、聞き耳をたてる必要があります。
他にも、ノースイースタン大学のジャックレヴィンは、大学生がどのような内容の話をしているか調査させる為、男女1名ずつを雇い、学生ラウンジに派遣させました。
8週間にわたり、午前11時から午後2時までの計3時間調べさせた結果、会話の話題のほとんどが「他人のゴシップ」でした。
女性においては71%、男性においては64%がゴシップでした。
正しい評価を得る、正しい統計を得るには、スパイのような役割を他者、または自身において実施する必要があります。