全国2位が何やねん?2位?3位やったっけ?どっちでもいいわ。昨日の事や。昨日は、もう消化した。たくさんの昨日は、もう筋肉になっとる。今日何をする?

 

 …全国2位が何やねん。2位?3位やったっけ?どっちでもいいわ。昨日の事や。昨日は、もう消化した。たくさんの昨日は、もう筋肉になっとる…

 …今日何をする?…

 『ハイキュー』宮兄弟の脳内言葉です。

 

 

 カロリンスカ研究所の研究チームは、遺伝子操作により筋肉を増強したマウスを作りました。

 すると、そのマウス達は、ストレスの影響をほとんど受けない事がわかりました。

 眩しい光を当てたり、騒音を聞かせる等、複数のストレスを繰り返した与えても、異常がみられなかったのです。

 

 筋肉には、ストレスによって生じる代謝物であるキヌレニンを無害化する物質が含まれています。

 キヌレニンは、脳に害を及ぼすものですが、筋肉中の成分により無害化されると、脳にまで到達出来なくなります。

 研究チームは、マウスがストレスの影響を受けなくなったのは、筋肉がキヌレニンを無害化した為であると結論付けています。

 

 この成分は、人間の筋肉にも含まれています。

 筋肉は私達の身体を動かすだけではなく、ストレスに起因する脳の機能障害を予防する為にも、活躍しているのです。

 肝臓は血液に含まれる有害物質を除去して血液をきれいにしますが、筋肉も同様の働きでストレスから脳を守っています。

 

 もちろん、人間においては、筋トレだけをすればストレスに強くなるわけではありません。

 筋トレとウォーキングやランニング等の有酸素運動を組み合わせ、ストレス自体は悪いものではないという正しい世界観を獲得し、ストレスを感じにくい環境を構築する等、様々な事と筋トレを重ね合わせる事で、ストレスに強い自分を作り出す事が出来ます。

 

 

 運動により、ストレス反応へのブレーキ機能を持つ海馬と前頭葉が強化され、不安の引き金である偏桃体の活動を抑えられます。

 さらに、脳内の興奮を鎮めるGABAの作用が活発化され、筋肉がつく事でストレス物質を無害化する働きが促進されます。

 

 さあ、今日も身体を動かしていきましょう。