内向型人間は、2つの世界に住んでいる。私達は、時折外の世界に出て他人と関わるが、1人で過ごす内なる世界が心安らぐ我が家である2

 

 …嗚呼、谷くん、本当にごめんなさい。正直大好きです。みんなは谷くんのことを、物静かな眼鏡の子ぐらいにしか思ってないみたいだけど、谷くん自分の意見しっかり言うし、人によって態度変えたりしないし、無駄に人にあわせたりしないし、なんかそういうのめちゃくちゃ憧れる…

 …谷くんごめんね。好きなのに、普通に話しかけたいのに、周りの目が気になる私には、好きだということが絶対バレない接し方しかできない。谷くんに憧れているのに、私は谷くんとは真逆の人間なのだ…

 …空気を読むのは周りのためではなく、完全に自分のため。自分のためにしている行動なのに、たまに疲れてしまうのは、なんでだろう…

 『正反対な君と僕』鈴木の脳内言葉です。

 

 

 『ホリミヤ』堀と宮村『正反対な君と僕』鈴木と谷『きのう何食べた?』ケンジとシロさん等、外向型×内向型なカップルのラブコメは、好き嫌いだけではなく「どのように生きるか?」等、心の奥深い所に突き刺さる箇所が多くなる為、私は大好きです。

 

 多くの人は「内向性」と「恥ずかしがり」を区別出来ていません。

 内向性というのは、感情的なエネルギーを生産し、消費するやり方の事を指します。

 その為、内向性だからといって自信がないわけでも、他人と話すのが怖いというわけではありません。

 仮に、そうであるなら、その問題は内向性とは別の問題です。

 

 他人と接して多くの時間を過ごした後で疲れを感じるのは、異常な事ではありません。

 そして、恥ずかしがりだから、疲れるわけでもありません。

 単に内向的なだけで、それは何らおかしな事ではないのです。

 

 内向型の人は「人前でもっと喋って、より社交的になるべきだ」等と子どもの頃から言われ続けて、育ちます。

 その為、外向型の人であれば経験しない後ろめたさや低い自尊心に苦しむ事になります。

 それでも、内向型を理由に引っ込み思案になり過ぎない事を、お勧めします。

 自分の可能性を拡げる為にも、人生の扉を開ける為にも、時には自分の殻の外に出て、色々な価値観の人と交わる事が大切だからです。

 

  ①人と話すのが恥ずかしいと感じているか、または、単に人と話したい気分ではないだけか

  ②引っ込み試案なのか、または、人と話していて疲れるか

  ③何人と話し合うかに関係なく恥ずかしいと感じるか、または、1対1の会話の方が快適に感じるか

 

 あなたの答えが後者であるなら、あなたは恥ずかしがりなわけではなく、内向型なだけです。

 会話の中で、経験する感情を見極めましょう。

 自分の感情をたえず検証していくと、自分が「内向型」なのか「恥ずかしがり」なのかが浮彫りとなってきます。

 自身の特性がわかったら、その特性に合った生き方を探す、若しくは自分で作る等して生きていけばいいのです。

 

 

 「谷くん、好きー。谷くん、いつもダルイ絡み方してごめんなさい。今日も、みんなの前であんな言い方して、ごめんなさい。どうしたら谷くんと話せるか、わからなかった。自分の気持ち、みんなにバレるのが怖かった。私、超ダサい人間なの。けど、谷くんともっと一緒にいたいです。」

 「鈴木さん、僕、鈴木さんが喋るのやめると間が持たないような、そんなダサい人間なんだけど‥それでもいい?」

 

 「そんなの良いに決まってんじゃん。」

 「ちょ‥なんか僕が泣かせたみたい‥。」

 「いや、そうでしょ。実際。」

 「あ、マスカラとれるんだっけ‥?」

 「ちゃんと話聞いてくれてんじゃん。ヤバい。超ときめく。」

 『正反対な君と僕』鈴木と谷の会話です。