昨日発売されたジャンプにて、『約束のネバーランド』が完結しました。
先月完結した『鬼滅の刃』同様、人気作品の完結はファンには寂しいものです。奇しくも、両作品とも、鬼を相手に闘う作品で、2カ月でジャンプから鬼が消えました。
しかし、私は、完結や引退をすると、ポジティブな意見ばかりが飛ぶことに疑念を抱いています。
ジダンが引退した時、明らかに実力は劣っており、私はジダンから悲壮感に似たものを感じていました。その功績を評価することは大切ですが、その時の実力をきちんと評価することも、同様に大切であると感じています。
『約束のネバーランド』も魅力的な大人が死んでしまった所を境にピークを過ぎた印象を受けています。『進撃の巨人』は巨人の正体が分かった所、『食戟のソーマ』は薊政権を倒した所がピークであり、そこから作品のワクワク感は低下してきました。『鬼滅の刃』も、最後は息切れを感じます。
作品や人には、ピークや旬があります。これは、仕方のないことであり、自然の摂理です。ピークや旬を、脳を使うことで、何度も訪れさせることが、仕事の醍醐味です。
『約束のネバーランド』でも、ユウゴが似たようなことを表現してくれています。
「判断が正しいか間違っているかなんてその時には誰にも判らない。だから、大切なのは判断の後。下した判断を正解にする努力。たとえ下した判断で悪い結果を招いても、そこから何ができるか。如何に足掻くかこそが大切なんだ。自分の判断を信じろ。そして、どんな結果が出ても前へ進め。」
『約束のネバーランド』で最も好きな台詞です。