「オマエは、強いから人を助けろ。」
『呪術廻戦』1話目で、主人公、虎杖の祖父が残した遺言です。
一見ポジティブである言葉を、虎杖を縛る呪いであるかのように描いている所が『呪術廻戦』という作品に深みを与えてくれます。
様々な家族間等の問題を目のあたりにしていて、相手を助け過ぎてしまうと、後にそれが呪いの様に、相手と自分の人生を縛ってしまうと感じることがあります。
「同居までしたのに。」「これだけお金を渡したのに。」「仕事の休みまでとったのに。」等、自分の生活や時間を犠牲にしてまで、相手を助けることは、複利となり、相手への負の感情を膨らませます。
もちろん、そうせざるを得ない場面もあります。ただ、基本的には、自分の生活や時間を1番に考えるべきであり、無理をしない程度で助けられること、つまり自分の得意なことで、求められたら助ける程度が程良い距離感です。
相手が求めてもいないのに助言をしたり、高価過ぎる贈り物をすること等も、相手を縛ることになります。
それが家族であればこそ、パワーバランスは崩れ、従わざるを得ないことになることが多いです。
また「せっかくこれだけの物を貰ったのだから、使わなきゃ。」という気持ちにさせることも、相手を縛ることになります。贈った方は「あれだけの物をプレゼントしたのに。」という気持ちが複利のように膨らみ、貰った方は「あれだけの物を貰ったのだから。」と相手の要求を断れないという気持ちが複利のように膨らみます。
最近、家族だからこそ、家族としてだけではなく、1人の個人として認め、適度な距離感を持つことが、良い関係なのではないかと感じています。
「良い人か‥それは‥その言い方は僕はあまり好きじゃないんだ。だってそれって‥自分にとって都合の良い人のことを、そう呼んでいるだけのような気がするから。」
『進撃の巨人』アルミンの言葉が、脳内を過ぎります。