私は幼いころ、シャチが好きでした。
「海の王者」であり、生態系の頂点に位置しているにも関わらず、1度も人を襲ったことがないという事実に心惹かれました。
シャチは、群れで行動します。
母親を群れの頂点とし、子どもや孫により群れを成します。
動物では珍しく、大人になったオスも群れに留まります。
このような家族愛の強いシャチだからこそ、起こった悲劇がありました。
群れの幼い子どもが流氷の中から抜け出せなくなりました。
幼い子どもを見捨てることができないシャチの群れは流氷の中に留まります。
そして、数時間後群れのシャチは流氷の中で全滅してしまいました。
また、出産直後に命を落とした赤子を口にくわえたまま、泳ぎ続けるシャチの姿も目撃されています。
「動物に感情があるのか。」私は幼い頃、このような疑問を持っていたことを最近思い出しました。
人が大脳の進化とともに感情を持ち合わせたように、現在の動物も大脳の進化をしている途中なのかもしれません。
数万年後、現在の人のように感情を持ち合わせ、感情を表現できる動物が生まれているかもしれません。
これが現在の私の仮設です。