最近のメディア、もといコロナ後のメディアは、事ある事に医療従事者への金銭面での保障を訴えます。
表面上は、批判しにくい話題である為、世の中も「そうだよな。」という空気になりやすいです。
しかし、そもそも医療従事者への給与が高過ぎることに私は常々疑問を感じています。
医師の平均年収は1,240万円であり、数ある資格職の中で1位です。看護師の平均年収も491万円です。
また、今回派遣される医師に対し1時間当たり15,100円、看護師に対し1時間当たり5,520円が支給されます。「流石に高過ぎだろ。」と感じるのは私だけでしょうか。
もちろん、医療従事者の仕事が大変であることは理解していますし、日本の国民皆保険制度が日本人の健康に寄与している部分は多分にあります。
しかし、その医師や看護師の給与は、私達の給与から健康保険料という形で引かれていることも忘れてはいけません。
医師や看護師の給与を支えているのは、多くの働いている人達です。このようなバランスにより、医療は成立しています。事実、会社の支出で給与の次に多いのは、社会保険料です。そして、その健康保険料を支払っている人達も、コロナの中働いています。コロナと戦っているのは、医療従事者だけではありません。
「お涙頂戴。」は日本人の好む所ではありますが、それでは未来が見えません。
医療従事者への保障を、一方向からしか伝えないメディアからは、ますます離れてしまいます。