千姫と姫路城

 千姫という名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
 千姫は徳川秀忠の娘であり、徳川家康の孫です。
 政略結婚により、豊臣秀頼に嫁ぎます。
 その後、大阪の陣にて、徳川と豊臣は戦います。
 徳川勝利目前、千姫は家康に秀頼の命を救ってほしいと懇願します。
 しかし、家康は断固拒否します。
 徳川政権を後世にも継続させるためには、豊臣家の根絶が必須でした。
 家康が豊臣家の根絶を果たすことにより、徳川幕府は260年間続きます。
 秀頼死後、千姫は姫路城主本田忠刻の正室となります。
 秀頼亡き後の千姫はどのような思いで姫路城にて過ごしたことでしょう。
 大阪城と姫路城という日本屈指の城において正室を経験した千姫の生涯からは戦国時代の厳しさを感じることができます。
 文京区の伝通院にて眠る千姫の墓を前に様々な思いが交差します。