「受援力」という言葉があります。
受援力とは、支援される側が支援する側の力を上手く活かす能力のことです。
事実、支援を「しやすい方」「しにくい方」がいます。
これは、福祉業界に関わらず、どの分野においても当てはまることではないでしょうか。
支援しやすい方の特徴は、話しやすかったり、プラス思考の傾向があります。
これらの方は、気軽に相談をしてくれます。そのため、問題が複雑化する前にアドバイスができます。
逆に、支援しにくい方の特徴は、話しにくかったり、マイナス思考の傾向があります。
これらの方とは、信頼関係を築きあげるのに時間が掛かります。
前者と後者で異なる点は、前者は最初から問題に対してアプローチできるか、できないかにあります。
前者は、最初からアプローチできますが、後者は、まず信頼関係を築くことに時間を割きます。
私は、前者、後者ともに是非を問うことはないと思います。
前者でも上手くいかないケース、後者でも上手くいくケースもあります。
支援をする側、支援を受ける側、どちらともに「受援力」という意識を持てば、上手くいく可能性があがる支援もあるのではないでしょうか。