「多くは語らない。俺を見ていてくれ。」
『僕のヒーローアカデミア』エンデヴァーの言葉です。
ビー玉で遊んでいる子ども達何人かにお願いして、友達にビー玉を分けて貰うという実験があります。
そこで、Aチームの子どもには「君はいい事をした。素晴らしい事だ。人の役に立つ事をした。」と行動を褒めました。
これに対し、Bチームの子どもには「君は友達を喜ばせた。素晴らしい子だ。人の役に立てる子だ。」と人柄を褒めました。
2週間後、Aチームのうち10%が、Bチームのうち45%が、入院をしている子どもを元気づける為のプレゼントを送りました。
人は、人柄を褒めると、道徳的な行動を取りやすくなる事が、この実験から理解出来ます。
人を褒める時、叱る時には、それぞれにポイントがあります。
ある人がポジティブな行いをした時には「いい事をしましたね。」「人の役に立ったね。」「ラッキーだったね。」等と行動や運に結びつける事は、あまり効果的ではありません。
それよりも「流石〇〇さんですね。」「〇〇さんのお陰です。」「運が強いね。」等と、その人の存在に結びつけて褒める方が効果的です。
また「いつもオシャレですね。」「言葉選びのセンスがいいですね。」「ユーモアがありますね。」等も、その人の存在を褒める事になります。
ある人がネガティブな行いをした時には「何でそんな事も出来ないんだ。」「何やってるんだ。」「本当だめだな。」等と人格に結びつけて叱る事は避けましょう。
「やり方がまずかったね。」「次はこうしたらどうだろうか。」「タイミングが悪かったね。」等と、行動や環境に結ぶつける方が効果的です。
離婚をする夫婦は相手の人格を否定し、衝突をしても良好な関係を続ける事が出来る夫婦は相手の行動を指摘するというデータもあります。
あなたの存在を否定するような言動を取る人からは、離れましょう。
そのような人と一緒に居ても、あなたの幸福が奪われるだけです。
行動を叱り、存在を褒めていきましょう。