「いいからさっさと、おでん買いに行ってこーい。このおたふくー。」
「‥行っちゃった。それにしても何だね。遅くまで酒飲んで帰って来た、こんな酔っ払い相手にしてくれんだ。ったく、いいカミさんだ。俺ぁ江戸っ子だから、つい強がって言い過ぎちまうけど、ありがてぇなぁって、本当は感謝してるんだ。毎日心ん中で、手ぇ合わせて拝んでる。おカミさん、あなたは私の弁天様です。」
「あ。なんだ、まだ居たのか。早く行ってこい。」
「つまんねぇ話聞いてねぇで、さっさと酒のつまみ(おでん)買いに行け。こんちくしょう。‥今度こそ行ったな。さっきの話全部聞かれちゃったよ。明日っから、どんな顔すりゃいいんだよ。」
…同じ行動でも、理解の度合が変われば、見え方は変わる。江戸っ子らしい勝気さと、その奥にあるあたたかな情。一人の人物を多面的に描くことで登場人物の解像度が上がる…
…登場人物への共感が増す程、観客はより深い噺の世界に誘われる。言うは易しね。ウワサには聞いていたけど、これ程深く人を描写出来る技量があるとは。随分と久しぶりね。前座の口座に聞き入るなんて…
『あかね噺』替り目の一説と学問の脳内言葉です。
自分の性格は、簡単には変える事は出来ません。
あなたも、高校デビューや大学デビューをした人達が、入学1カ月程で息切れしている姿を見てきたと思います。
仮に、性格を変えようとするのなら、今まで生きてきた半分の時間が必要になるでしょう。
性格は、使い方です。
どんな性格も、1つの才能として考えるようにすれば、きっと自分の性格を才能として生かせる場所が見つかります。
自身を観る又は社会を観る目の解像度を上げ、自分の性格を活かせる場所を見つける、または、作っていきましょう。
性格は、無理に変える必要はありません。