同調圧力・思考停止、それが楽だし、多数からはみ出すのは、怖えッスからーでもね‥あの人だけは違ったんです

 

 「‥何度も言わせてくれるな‥これはー神託(きまり)なのだ。」

 …あ~あ出たよ老害‥最初から結果は決まっていて、若い奴の意見なんて聞く気もなかったくせに。でもまぁ‥神託(きまり)なら仕方ねぇか‥このままなるようになるって‥どうすりゃいいかも誰かが決めるんだろ…

 

 「今思い返すと、僕も長老たちと同じですよ‥正直周りの空気に流されてましたし‥え!?なぜかって?そりゃだって‥普通神託(きまり)って従うもんじゃないですか。他のスパルタ市民(みんな)も、そんな感じだったと思いますよ。そういうもんだ、しょうがないってね…」

 「同調圧力・思考停止、それが楽だし、多数からはみ出すのは、怖えッスからーでもね‥あの人だけは違ったんです。」

 『終末のワルキューレ』ハギスの回想です。

 

終末のワルキューレ80話ネタバレ!|レオニダスの過去! | 【ワンピース考察】甲塚誓ノ介のいい芝居してますね! - Part 3

 

 

  ☆他人にどうも思われているのかが気になり、いつもSNSを確認してしまう

  ★人前で話す時には、いつも緊張してしまい、上手く話す事が出来ない

  ☆他人に嫌われたくないと思い、自分の意見は言わず、他人の意見に合わせる

 

 人は、周囲にいる人との関係を、気にする生き物です。

 

 心理学者クルト・レヴィンは、人の考え方や世界観・行動が、他者との関係性や個人を取り巻く集団に影響される事に、注目しました。

 現実の社会での人々の心の働きを、正しく理解する為には、他者や周辺環境との関係が、重要であると考えたのです。

 このようにして、人間関係に注目して心の仕組みを考える「社会心理学」が生まれました。

 

 「社会心理学」は、他人に対する好意の感じ方・集団内での行動の仕方等、人の心と関係した様々な現象を取り扱います。

 人間関係や社会環境が絶えず変化する、激動の社会に適応していく人の心について考える心理学でもあります。

 

 

  ☆年上というだけで、敬わなければならない

  ★先輩より、先に意見を言ってはいけない

  ☆明らかに時代遅れにも関わらず、会社の決めた事に従わなければならない

 

 社会では、上記の様な「暗黙のルール」が存在します。

 「社会心理学」では、上記のように周りの意見に影響されて、周囲に合わせた行動をとってしまう事を「同調圧力」と呼びます。

 

 心理学者ソロモン・アッシュは「同調圧力」が起きやすい条件を調べる為に、下記のような実験を行いました。

 

アッシュの同調圧力実験とは | EARTSHIP CONSULTING

 

 

  ①基準線(1本の線)を提示する

  ②基準線と同じ長さの線を含んだ、長さの異なる3本の線を提示する

  ③3本の線の中から、基準線と同じ長さの線を答えて貰う

 

 いかがでしょうか?

 答えは、勿論「C」ですよね。

 実験対象者が1人の場合、正答率は、100%でした。

 

 しかし、複数の実験協力者に誤った解答をさせてから被験者に解答を促すと、その結果は、大きく変化しました。

 

  ♦37%の人が、複数回の実験の中で、1度は実験協力者に同調して、誤った解答を選択した

 

 

 実験においては、同調する条件と、同調しない条件が、検討されました。

 その検討から、同調する条件として下記のようなものが、浮かび上がりました。

 

  ★他のメンバーから嫌われたくないという心理状態

  ★多数派の意見により、自分の意見を信じられなくなる心理状態

 

 上記が、同調を生む条件であると、結論付けられています。

 

 

 「くっくっく、笑わせんなよ‥。」

 「神罰だぁ?アポロンだぁ?神託(きまり)だぁ?バカか貴様らは?会ったことも、見たこともない、こんな神(野郎)に、己(てめえ)の命を預けるなんて、まっぴらごめんだ。俺様は、征くぜ。」

 

 「数百年続いた神託(きまり)を破ったお前には、誰もついてこんぞ!!」

 「神に叛いてまで、なぜ今征く必要がある!?」

 「そんなにも戦いたいか?そんなにも血に飢えているのか?」

 

 「‥戦いなんてしたかねぇよ。疲れるし、死にたくもねぇし‥酒なんか飲んで、昼寝でもしてたいね。」

 

 「ではなぜ‥?」

 

 「それでも今がー戦うべき時だからさ。戦う時は、必ず自分の意志で戦う。それがー『スパルタ』だ。」

 『終末のワルキューレ』レオニダスと議会の会話です。

 

終末のワルキューレ】レオニダス王の死亡シーン|キャラクター死亡図鑑

 

 

 チームを組んで活動する場面は、スポーツに限らず、学校や会社・趣味の活動等、私達の周りに、様々有ります。否、全てを1人で完結出来る事等、現代社会においては、殆どないでしょう。

 私自身は、幼い頃からサッカーをやってきた為、チームという中で、幼少期・青年期を過ごしてきました。

 チームに救われた経験もあれば、チームに失望した経験もあります。

 

 「サッカーが個人競技ならいいのにと」思った事は、数え切れません。

 私は、基本的には、チームというものに、ネガティブなイメージを持っています。

 その理由の1つは、上記に挙げた「同調圧力」です。

 

 この続きは、また後程。