君が君のバラのために失った時間こそが、君のバラをかけがえのないものにしているんだよ

 高校生の頃『星の王子さま』を読みましたが、何が良いのかイマイチ理解が出来ませんでした。

 月日が経過し、現在読むとその哲学に畏怖の念を抱きます。

 

 「君が君のバラのために失った時間こそが、君のバラをかけがえのないものにしているんだよ。」

 『星の王子さま』の中で、キツネが王子さまに伝えた言葉です。

 

 王子さまが住んでいた小さな星には、一輪のバラが咲いていて、王子さまはこの世界にたった1つの珍しい花を持っていると思っていました。

 しかし、地球に降り立った王子さまは、同じようなバラがたくさんある事を知ってしまいます。

 今まで特別だと思っていたバラが、実は無数にあるバラの1つに過ぎない事に気づき、王子さまは悲しくなってしまいました。

 

 そのような中キツネは、大切なのはそこではないと言います。

 確かに王子さまの星に咲く一輪のバラは、地球上で無数に咲くバラとそっくりかもしれません。

 しかし、その為に水をやったり、風よけの衝立を立てたり、ガラスの覆いをかぶせたり、茎の虫をとってあげたのは、その一輪のバラにだけです。

 だから、その一輪のバラは、どんなに姿形が他のバラに似ていても、王子さまにとっては、特別で大切なバラである事を伝えます。

 

 私達の人生でも、恋人やパートナーと過ごした時間、子育てに費やした時間、介護に費やした時間等、果たしてその時間は意味のあるものだったのかと頭を過ぎる事があります。

 

 あなたが恋人やパートナー・子育てや介護等に費やした時間は、あなたが恋人やパートナー・子育てや介護に費やした時間だけ、あなたにとってかけがえのない時間となります。