「君には何が見える?敵は何だと思う?」
『進撃の巨人』エルヴィン・スミスの言葉です。
…エジソン、アインシュタイン、ビルゲイツ…
学校において落ちこぼれの烙印を押された彼らは、特筆すべき特定の分野において世界を変える成果を出しました。
最近、日本の教育雑誌等でも非認知能力という言葉が取り上げられるようになってきました。
非認知能力とは、IQや学力等学校においてこれまで評価していた事ではなく、物事に対する考え方・取り組む姿勢・行動力等、日常生活・社会活動において重要な影響を及ぼす能力の事を言います。
非認知能力を養う思考法として、3つの方法が挙げられます。
①自分で考える力
②実行機能
③クリティカルシンキング
上記の3つの思考法は、従来の「教えられた事を理解し素早く処理するという」学力主義の思考法では、育てる事が出来ません。
非認知機能を上げる為に、家庭でも実践出来る方法を紹介しましょう。
子どもが、何かをする時に「あなたなら、どうする?」という質問を心掛ける事です。
この質問を親から繰り返されると、子どもは「自分なら、どうするか?」というように、自問する癖がつきます。
一方的に「こうしなさい」「それは駄目」「これがいい」等と親が言ってしまうと、子どもは「大人の言う事は絶対だ」というトップダウンの考え方に慣れてしまいます。
そうすると、自分で考える事をしなくなってしまいます。
指示に従っている方が、楽だからです。
親としても「こうするの」と教える方が楽です。
しかし、子どもの考える力を育てるには「あなたなら、どうする?」と子どもの意見を聞く事を習慣にしていきましょう。
この思考法は、子どもと親だけに有効なわけではありません。
パートナーとの関係においても、友達との関係においても、上司と部下の関係においても、有効な方法です。
そして、心理学的に捉えると「あなたなら、どうする?」は、魔法の言葉であるとともに、闇の言葉でもあります。
「あなたなら、どうする?」と先に相手に意見を伝えさせる事で、自分はその問題に対する多角的な視点を持ち、意見を述べる事が出来るからです。
その為、自分の優秀さを見せる為に「あなたなら、どうする?」という言葉を使う人がいたら、注意しましょう。
「あなたなら、どうする?」という言葉を、相手の人生を豊かにする為に使っていきましょう。