君子危うきに近寄らず

 高校時代、友人が「俺はすれ違う時絶対避けないし、目も逸らさない。」等と自慢げに言っていました。

 田舎にいけばいく程、このような思考を持つ人が多いように感じます。都会でこのようなことをしていては、道を進むことも出来ません。また、中高生ならまだしも、大人になってまで、そのような傾向にある人が一定数存在します。

 では、このうような人は何故そのような言動をするのでしょうか?

 アメリカの刑務所において、殺人や強盗等で収監されているグループ「暴力グループ」と、詐欺等で収監されている「非暴力グループ」として、実験が行われました。

 部屋の中央に囚人を立たせ、前後左右から実験者が近づきます。囚人は「近づき過ぎだ。」と感じたら「ストップ」と言います。

 これにより、暴力グループと非暴力グループのパーソナルスペースの大きさを知ることが出来ます。

 暴力グループは2.72mのパーソナルスペースだったのに対し、非暴力グループは0.6mでした。

 暴力グループは、3m程近く離れていても、近づき過ぎと感じていました。

 不良やチンピラが何故因縁をつけてくるのかが、この実験で明らかになりました。

 彼ら彼女らは、無理に因縁をつけてくるわけではなく、自分のパーソナルスペースが侵され、本当に不快感を感じていたのです。

 とはいえ、彼ら彼女らが迷惑な存在であることに変わりはありません。

 「君子危うきに近寄らず」関わらない、近寄らないことがベストな選択です。