呪術廻戦の原点ー愛と呪いの物語2ー

 「乙骨オマエ、マジで何しにきたんだ。呪術高専によ。何がしたい。何が欲しい。何を叶えたい。」

 

 「僕は‥もう誰も傷つけたくなくて‥閉じこもって消えようとしたんだ‥でも一人は寂しいって言われて、言い返せなかったんだ。誰かと関わりたい。誰かに必要とされて、生きてていいって自信が欲しいんだ。」

 

 「じゃあ祓え。呪いを祓って祓って祓いまくれ。自信も他人も、その後からついてくんだよ。呪術高専(ここ)は、そういう場所だ。」

 『劇場版呪術廻戦0』真希と乙骨の言葉です。

 

 自己肯定感が最も高い存在、それが赤ちゃんです。

 つまり、誰もが赤ちゃんの時には自己肯定感の総量が高い状態だったのです。

 

 ところが、年齢を重ねる程、自己肯定感の総量に個人差が出てきます。

 「あれをしちゃ駄目。」「なんであんたは出来ないの。」「あんたは駄目だ。」等と言われて育った子どもは、自信を失くし、自己肯定感の総量が低くなっていきます。

 これに対して「すごいね。」「よく出来たね。」「大丈夫だよ。」等と言われて育った子どもは、自信を深め、挑戦する事を恐れず自らの世界を拡げ、自己肯定感の総量が高くなっていきます。

 

 自己肯定感の総量には、遺伝的な要素も含まれますが、家族や友人等、周囲の人から受ける影響が最も大きいです。

 自己肯定感が低い事が、人間的に劣っているという事ではありません。

 しかし、自己肯定感の総量が一定レベル以下に低下してしまうと、些細な事で心が傷付き、必要以上に自分を責めてしまい、心の状態や健康状態等が著しく低下してしまいます。

 その状態が続くと、行動する事が出来ず、他者と適切な人間関係を構築する事も困難となり、狭い世界の中だけで過ごす事となり、結果的に仕事で成果を出す事も困難となり、経済的にも困窮してしまいます。

 

 

 呪術廻戦の原点ー愛と呪いの物語

 乙骨のように、まずは自身の気持ちを言葉にしてみる事から始めてみてはいかがでしょうか。

 言葉にする事で、自身の思いに気付く事が出来ます。

 それを繰り返していけば、大人になった現在でも、少しずつ自己肯定感の総量を上げる事が出来ます。