商売とは差異を見極めること

 歴史を見る時に、役立つ見方の1つとして「それは、儲かるのか?」という見方があります。

 日本における歴史は、政治史が中心でありますが、政治により動かしているのはお金です。

 そして、多くの日本国民は政治に対して不満を言わず、否、良く考えず、政治家は偉いものであるという勘違いとともに、現代まで生きています。

 江戸時代末、ペリーを始めとする海外からの開国の要求も、海外からの視点で見れば、儲ける為です。

 当時、日本の金銀比価は1対5でした。

 これに対し、海外は1対15でした。

 つまり、日本で安く金を手に入れ、海外で高く売りさばくことが出来たのです。

 これにより、日本の金は多量に海外に流出することになり、日本経済は混乱しました。

 物流が整備されている現在の日本では中々ありませんが、戦後間もなくまでの日本では各地方で生産した名産等を、東京や大阪等で高値で売ることで、儲けていた人達が一定数存在していました。

 私の祖父も、静岡で採れたみかんを東京で売って儲けた等という話を聞かせてくれました。

 このように、物の価格とは、その物が少ない所、価値が高い所で売ると上がり、この差異により利益を得ることが出来ます。

 私も、FXや株等以外に、このような方法で商売が出来ないか常々考えていました。

 メルカリを上手く利用すると、差異を使って利益を得ることが出来ます。

 漫画・アニメグッズ等がわかりやすいでしょうか。

 発売当時に好きな作品のグッズを定価で購入します。その時はその作品を楽しみますが、1~2年程経過すれば推しアニメも、推しキャラも変化していきます。

 そして、その作品がアニメ化や映画化され、社会において人気が出ているタイミングで売ることで、購入当初の値段の数倍で売ることが出来ます。

 アニメグッズの多くは限定品であり、例えばアニメ化をして好きになったり、映画を観て好きになり、グッズを購入したくても、過去のグッズは売られていないことが多いです。

 仮に、アニメ商品を扱う中古ショップに売っても、適正価格で取引をされることはありません。

 ブックオフで50円程で買い取られた漫画が、店頭で400円程で売られていて怒りを覚えたことがある方も多いのではないでしょうか。

 アニメグッズも、眠っているよりも、現在好きな人の元にある方が、良いと思います。

 今後は、アニメイトやジャンプショップで買物をする時にも、好きな物を購入するのはもちろんの事、その商品が1年後に価格が上がるかどうかを目利きしながら買物をするという新たな楽しみが生まれました。

 ジャンプやマガジンも、作品を楽しむことはもちろん、リサーチの為の投資でもあります。