国民年金と厚生年金と言われ、どのような印象を持つでしょうか?
「厚生年金の方が、多く年金がもらえる。」というような印象でしょうか。
たしかに、厚生年金に加入している方が、もらえる年金、つまり老齢年金は多くもらえます。
マスコミ等もこの点ばかり、報道します。
しかし、私は国民年金と厚生年金の違いは、老齢年金よりも障害・遺族年金にあると思います。
国民年金による障害年金は、障害1・2級にしか支給されませんが、厚生年金においては3級まで保証が及びます。
また、加算においても国民年金は18歳までの子の加算しか行われませんが、厚生年金は配偶者加算が行われます。
国民年金による遺族年金は、子のある配偶者にしか支給されません。
これに対し、厚生年金は配偶者・子・父母・孫又は祖父母にまで保証が及びます。
さらに、中高齢者寡婦加算等、40歳以上65歳未満の子のない妻に対し、加算が行われます。
以上のような保証という観点から見ると、国民年金・厚生年金には大きな差があります。