「ー自分を潰しに来たボールを逆手にとって、自ら速攻を決めていった。ニコラス・ロメロー。」
「助走とレシーブ同時にやっちゃった(笑)」
…俺は今、世界のエースと戦っている…
『ハイキュー』実況と解説の言葉、そして、妖怪達の脳内言葉です。
クープ・ドゥ・フランス10回戦において、2,000人の街を本拠地とする6部のクラブが、世界一集客が出来るチームとの夢の対戦を果たしました。
パリの対戦チーム、ペイ・ド・カッセリのキャプテン、ズ二チャクは電気技師であり、試合には現場をストップさせ、臨みました。
それ以上に重大な事態は、彼自身がパリのウルトラス(熱狂的なサポーター)であり、ル・クラシックも毎年パルクにまで足を運んでいるという熱狂的なパリサポーターであるという事です。
彼は、試合前のインタビューで「エムバぺにタックルをしますか?」と質問をされました。
これに対し「もちろん、タックルにいくかは考えないといけない。でも、彼がバイエルン戦を控えているのを知っているからね。」と返しました。
ハイライトと結果だけを観ると、パリの圧勝のようにみえますが、実際は29分にエムバぺの先制点が決まるまでは、ペイ・ド・カッセリの方が素晴らしいフットボールを展開していました。
パリを相手にもGKからパスを繋ぎ、デクレレクを中心にパリのプレスをかわしていくプレイスタイルには、大きな共感を持つ事が出来ました。
相手のプレスを交わすという事だけを観れば、ペイ・ド・カッセリのヴェラッティと呼ばれているデクレレクは、パリの選手より優れているようにもうつりました。
2019-20チャンピオンズリーグ、人口10万人の街ベルガモを本拠地とするアタランタが、チャンピオンズベスト8でパリに挑んだように、小さな街のクラブでも、世界有数のビッグクラブに挑む事が可能である事が、フットボールの魅力の1つです。
お金がなくても、頭を使えばいいのです。
有名な選手を連れてこれなくても、自分のクラブで有名な選手に育てればいいのです。
今難しくても、10年後に花開くように子ども達に投資をすればいいのです。
このような夢を観させてくれる所が、フットボールが世界一人気のあるスポーツである所以であると、私は信じています。
フットボールの夢物語は、ワールドカップで終わったわけではありません。
夢物語は、いつまでも続いていきます。