大久保と西郷は、小さな頃からの友でした。
その友が一緒に討幕を果たし、一緒に新政府を作り、文明開化の一翼を担います。
2人は、後に意見が対立します。
岩倉使節団の一員としてヨーロッパ各国を視察した大久保と大久保や木戸無き留守政府を預かった西郷とでは、考え方が大きく異なるようになっていました。
大久保は社会を変えるには1人の強いリーダーが先頭に立ちスピーディーに変えるべきであると主張します。
これに対し、西郷は1つ1つ皆で話し合い各自が納得した上で変革を進めるべきであると主張します。
これまでも2人の意見が対立したことはありましたが、その時ごと2人は話し合いを重ね、信頼を重ねてきました。
しかし、今回は大久保の覚悟はこれまでのものと大きく異なりました。
西郷との友情を捨ててでも、日本の成長を選択する覚悟でした。
結果、大久保の政治工作により、大久保は内務卿という日本政府を取り仕切る立場となり、政治闘争に大久保は勝利します。
西郷は、政治闘争に敗れ、東京を後にします。
大久保と西郷の最後は、喧嘩別れにも近いものでした。
その後、西南戦争が生じます。
大久保は西南戦争にて西郷と戦う傍ら、上野公園にて日本で初めて万博を開催します。
私情を捨てた大久保の選択により、驚くべきスピードで日本は西洋化に成功し、文明開化を達成することができました。
現代も強いリーダーが望まれる時代です。
大久保のようなリーダーが必要な気がします。