…大事なことを思い出した。大切な人の記憶が蘇った。これから、僕が相手をするのは空気だ。押しても引いても叩いても何もないあの空気。学校を取り巻く空気…
…右に倣えの生き方は楽でいい。悪いことの判断を全部自分でするのはカロリーを使うし、自分の意思を持つと否定された時に傷つくことになる。その点、みんなと一緒であれば安全でいられる。見たくないものを見ずにいられる。考えたくないことを考えずにいられる。全部他人事で済ませられる…
…だけど、みんなそうしてるからってだけで、誰かを苦しめていいなんていう理屈はない。みんながそうしてるから。みんながそう言ってるから。それが正しいとも限らない。だいたい、みんなって誰だ?…
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』梓川咲太の脳内言葉です。
空気を読み過ぎては、いけません。
空気を読み過ぎると、あなた自身が空気となり、誰かも見えなくなってしまいます。
空気となったあなたには話しかけてくる人は、あなたではなく、自分に共感して貰い承認欲求を満たす為に、空気に話しかけているのです。
カンザス州立大学の研究では、空気を読まない方が社会で上手くやっていける上に、人間関係も良くなるという結果が出ています。
自分の生き方や考え方・世界観をオープンにしていく方が、空気を読むよりも、得をする場面が多いものです。
空気を読み過ぎて、他人の言動に合わせて言動をしていくと、いつの間にか、あなたは自分の思いを伝える能力がなくなってしまいます。
大切な家族・パートナー・友人に、あなたの思いを伝える事が出来なくなった姿を、想像してみてください。
空気を読む事で、失われる事がある事を覚えておきましょう。
…もう無視なんかさせない。見て見ぬフリなんかさせない。出来ないくらいに、みんなの記憶に刻み付けてやる。もう空気なんて読んでやるか。バカバカしい…
「よいかお前ら、よく聞け。2年1組出席番号1番梓川咲太は、3年1組桜島麻衣先輩のことが、桜島麻衣さんのことが、好きだー。麻衣さん、好きだぁー」
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』梓川咲太の脳内言葉と告白の言葉です。
空気は、読むものではなく、動かすものです。