大人と子どもの境界線を引くとしたらどこだろう

 高齢者のお宅を訪問すると、本が並んでいる事がありますが、その本を見ると、どれも数十年間読んでなさそうな数十年前の本である事が多いです。

 私が意識的に取り組んでいる事の1つに、本棚の本を1年で半分は新陳代謝する事があります。

 また、年上の方とアニメの話をすると、多くの方が『エヴァンゲリオン』『ガンダム』等を好きな作品として挙げ、話してくれます。

 私も、エヴァは好きですが、批判を承知であえて言うと「エヴァは本当に面白いか?」という気持ちが込み上げてきます。

 たしかに、当時としては、画期的な作品であった事は頷けますが、シーズン終了に近づくにつれ、物語性は崩れ、以降のシリーズも果たして本当に面白いかと聞かれると、私には疑問が残ります。皆が面白いと言うから面白いという、ジブリ作品と同じような思考に多くの国民がなっているように感じてしまいます。

 

 過去の出来事を思い出す時に、10代後半から30代までの出来事がよく思い出される現象を、レミニセンスバンプと言います。

 一説では、17歳から20歳頃までに聞いていた音楽を、生涯聴き続けるという説もあります。

 これは、私自身にも当てはまる部分が多々あります。

 17歳の時『君に読む物語』という映画を1人で観に行きましたが、私は原作の『the notebook』を『君に読む物語』と翻訳したセンスに心震わせた事を覚えています。

 その影響か、私は物語という言葉が好きで、アニメや漫画、映画、歌詞等で物語という言葉が見えたり、聞こえたりすると、その作品を高評価してしまう傾向があります。

 

 また、20歳の頃行った美容室で美容師の方の「俺はここの雇われ店長だけど、給料は25万円なんですよ。これ以上昇給する見込みもありませんしね。」という言葉が現在でも記憶に深く残っています。

 また、大学時代バイトをしていた障害者施設で、10人にも満たないスタッフの中で、互いを無視したり、敵対視したり、悪口を言い合う姿を、常に見てきました。

 上記2つの理由だけではありませんが、起業をしたいと考えていました。

 

 たしかに、レミニセンスバンプの通り、思い出す事は、10代後半から30代の事が多い事には頷けます。

 人は、意識しないと過去を美化してしまいがちです。

 しかし、過去も現在の自分同様、どうでもいい事で悩み、苦しんでいた事も事実です。

 「大人になったらあれに成りたいってみんな言うんだけれど じゃあ何にもなれないんだろうか 今日の僕は」

 『アトラクトライト』の歌詞そのままに、私は高校、大学時代そのような気持ちでいっぱいでした。

 

 レミニセンスパンプを拡大解釈すると、人は30代を過ぎてからは感性が減少し、新しい事にチャレンジする事が少なくなります。

 そのチャレンジは、起業や海外移住等大きな事ではなく、新しい漫画や小説を読んだり、新しいアニメや映画を観たり、新しい歌を聴いたり、新しい場所に旅行に行く等、日常の生活の中で意識すれば可能なチャレンジです。

 

 ヒトの法則を知ったのなら、その法則を逆手に取る事が出来ます。

 30代を過ぎてからも、新たなチャレンジを続ける事で、あなたの輝きは若かった時以上のものになるはずです。