「白橡の頭髪は、無垢な証。この子は、特別な子だ。」
「きっと神の声が聞こえてるわ。」
…俺の親の頭の鈍さは、絶望的だった。そうでなければ、極楽教などというつまらない宗教作れないけど。可哀想だったので、いつも話を合わせてあげてたなあ。神の声なんて一度も聞こえなかった…
…俺は、子供のころから優しかったし、賢かった。可哀想な人たちを、いつだって助けてあげたし、幸せにしてあげた…
…初めは、よってたかって崇められ、祈られ、流石に困ってしまった。子供相手に泣きながら、苦しい・辛い・どうしたらいいと言ってくる大人に、頭は大丈夫かと心配になる。欠伸の出るような身の上話をした後、どうか極楽に導いて欲しいと頭を下げられた。俺は、泣いた。可哀想に、極楽なんて存在しないんだよ。人間が妄想して創作したお伽話なんだよ…
…死んだら無になるだけ。何も感じなくなるだけ。心臓が止まり、脳も泊り、腐って土に帰るだけ。生き物である以上、須らくそうなる。こんな単純なことも、受け入れられないんだね。頭が悪いとつらいよね。気の毒な人たちを、幸せにしてあげたい。助けてあげたい。その為に、俺は生まれてきたんだ…
『鬼滅の刃』童磨の父・母の言葉、そして、童磨の脳内言葉です。
4月23日東京では、統一地方選挙が行われます。
区長・区議会議員が一律に決まるのが、統一地方選挙です。
私は、選挙カーで騒々しく騒ぎ立てる人達を観る度、選挙が近づくと道端で演説や声掛けを始める人達を観る度、そして、その人達の嘘っぽい笑顔に声を掛けられて、嬉しそうにしている人達を観る度に、これは弱者から票を勝ち取る宗教だなと感じています。
特に、北区の王子・赤羽エリア等の都営住宅に住むような貧困層の高齢者には、創価学会信者が多く、選挙になると公明党を支持するように動き回ります。
創価学会に寄付するお金があるのなら、都営住宅に住んでいないで、自分の力で住む場所を確保した方が、余程社会の為であると感じるのは私だけでしょうか?
また、共産党は、本当に共産主義を信じているのでしょうか?
自民党という大きな旗の下に隠れて、自民党という大きな旗を掲げながら、我が物顔で選挙運動をしている自民党候補者にも、応援者にも、それでいいのか?と首を傾げてしまいます。
アメリカの心理学者ソロモンが、同調が起きやすい条件を調べる為に行った実験があります。
初めに、基準となるシンプルな直線を提示します。
その後、基準となる線と同じ長さの線を含んだ、長さの異なる3本の線を見せます。
実験対象者には、この中から、基準の線と同じ長さの線を選んで貰います。
対象者が1人の時の正答率は、100%でした。
しかし、複数の実験補助者(あらかじめ与えられた指示通りに振る舞う人)に同じ誤った解答をさせると、実験参加者の37%が、実験補助者に同調し誤った解答を選びました。
この実験から、他のメンバーから嫌われたくないという心理や、多数派の意見により自分の意見を信じる事が出来なくなる心理が働く事で、同調が生じている事が理解出来ます。
私には、選挙も、多くの経済にも政治にも関心が薄く、勉強をしていない人達を同調圧力で、選挙候補者やその周辺で旨みを貰う一部の人達の為に囲い込む、おかしな宗教のように見えてしまいます。