寝てない自慢から、寝てる自慢をする時代へ

 私は、大学時代23時頃まで家庭教師をやり、翌朝7時から障害者施設でバイトをするような生活を続けていました。

 読みたい本も、勉強したいことも多かった為、睡眠時間はずっと5時間程でした。

 その時はお金を稼ぐことに必死であり、現在考えればいい経験をしたと捉えることも出来ますが、もっとしっかり寝て、脳を万全の状態にし、勉強に専念しておけよという気持ちにもなります。

 最新の研究では、人の身体は最低6時間出来れば8時間前後寝ないと睡眠負債に陥るということがわかっています。

 寝不足による身体へのダメージは、いつまでも帳消しになりません。負債が一定以上を超えると、重大な病気を引き起こし、命を失うリスクすらあります。

 睡眠時間が5時間以下の場合、風邪になるリスクが4,5倍、糖尿病になるリスクが1,5倍になります。

 眠りが不安定な人は高血圧になるリスクが2倍、深夜勤務が常態化している人は乳がんになるリスクが2,5倍、睡眠負債が蓄積している人はうつ病になるリスク、認知症になるリスクがともに2倍というデータがあります。

 認知症を例に挙げると、認知症の50%を占めるアルツハイマー型認知症は、アミロイドBと呼ばれる脳内の老廃物が、20~30年かけて蓄積されることが要因の1つであると考えられています。睡眠中は、神経細胞同士に隙間が出来、脳内を循環する脳脊髄液が溜まったアミロイドBを洗い流すクリーニングの時間でもあります。

 睡眠時間が足りないと、アミロイドBの排出が不十分になり、アルツハイマー型認知症を発症しやすくなると考えられています。

 ジェフベゾスは、8時間寝ていることを伝えています。

 最新の科学を生活に役立てると、成功する為の条件に、たくさん寝ることが挙げられます。

 寝てない自慢をしている人がいたら、関わらない方が賢明でしょう。

 自身で生活を管理することが出来ていれば、睡眠時間を管理することも可能なはずです。

 さらに、寝る間を惜しんで働かないといけない状態であることは、働き方の方向性が間違っていることを示しています。