将来の面倒を避ける為、あえて小さな面倒をやっておく

 「ずっと考えていました。だけど、そんな都合のいい方法はない。近道なんてなかった。足掻くしかない。今の自分ができる精一杯で前に進む。どんなに苦しくても、悔しくても。」

 『鬼滅の刃』竈門炭次郎の言葉です。

 

 小学生になると、掛け算の九九を習います。

 習うのは、子どもにとってはものすごく面倒くさいものです。

 しかし、九九を覚えておかないと、将来もっと面倒くさい事になります。

 私自身家庭教師をしていて、九九を覚えきれていない中学生を教えた事がありましたが、九九を覚えていない為、中学の数学をどんなにわかりやすく教えても、その生徒が理解する事は出来ませんでした。

 九九を覚えるのは大変ですが、九九さえ覚えてしまえば、算数の計算はとても楽になります。

 中学生になっても、高校生になっても、九九はずっと役に立ち、九九を覚えていないと数学が出来るようになる事はありません。

 

 将来の面倒を避ける為、あえて小さな面倒をやっておくという習慣を身に付けると、その習慣はあなたを助けてくれます。

 イギリスのある病院から、患者が約束の時間に病院に来なくて困っているとコンサルタントに相談がありました。

 すると、コンサルタントは病院関係者に「次回の診察は火曜の9時です。」と伝えた後、患者にも同じ言葉を復唱するようにというアドバイスをしました。

 患者に復唱させるという小さな面倒を病院が実施した事により、診察の予約に来ない患者を減らす事に成功しました。

 

 私自身も、今日の仕事がどんなに忙しくても、明日すべき仕事に少しでも手をつけてから、今日の仕事を終える事を習慣にしています。

 明日の仕事という小さな面倒に少しでも手をつけておく事で、明日の仕事の面倒が小さく感じるようになります。

 将来の面倒を避ける為、あえて小さな面倒をやっておくという習慣は、お勧めです。