私は、尊敬する人とはタイミングを見て離れる方がいいと考えています。
離れることにより、気づくことが生まれ、自分自身が成長でき、違うステージで勝負することができるようになるからです。
私自身、大学2年生の時に親しくなった大学教授がいて、その方から話し方・書き方等多くのことを学びました。
その方のゼミに入り、「オムツ交換をしたこともない先生が福祉を教えるというのは違うんじゃないかな?」等と言い、怒らせたこともいい思い出です。
大学3年の時、私は吉田松陰に夢中になっていました。萩にも足を運び、松陰が生まれた家や松下村塾を実際に見て、学びました。
大学でその教授に私が松陰の話をしている時、ふと気づきました。
「この人は松陰のことを知らないな。知らないのに知ったように話をしている。」松陰のことを知らないことは、別にどうでもいいことです。
知らないことなんて誰にでもあります。ただ、知らないという姿勢を持つことができない事実に驚きました。
その後、私は自然とその教授の下を訪れることが減りました。
離れたおかげで、見えること・気づくことは多々ありました。
教わる姿勢を持つことの大切さも、この経験をもとに学びました。
「一生ついていきます。」と軽々しく言う人がいますが、それは間違いです。
尊敬する人と別れ、今度は自分が与える側に回る番です。