シェイクスピア著『ヴェニスの商人』を要約すると、人や会社の価値は、差異で決まるということです。
差異とは、違いであり、区別のことです。
シェイクスピア亡き後、登場した資本主義も差異が基軸となっている考え方です。
資本家達が、安い賃金で労働者を働かせ、労働生産性と実質賃金率との差異から、稼ぐ、これが資本主義の原理原則です。現在の会社も、同様の仕組みで成り立っています。株や為替等の投資も、全て差異により、成り立っています。
また、人としての魅力も、差異により生じることが多いです。
「サッカー部なのに、勉強が出来る。」「サッカー部なのに、歴史や映画に詳しい。」「サッカー部なのに、ドストエフスキーが愛読書。」等、私自身も、この差異により、学校の中で、自身の存在価値を、意図せず、高めることが出来ました。
ただ、勉強が出来たり、歴史や映画に詳しいというだけではなく、○○なのにがある事が肝です。
恋愛においても、「好き。」だけは10代のただの衝動です。「○○なのに好き。」が大人の恋愛の始まりです。
差異を構築することで、人生も、仕事も、豊かになります。